サウンドバーから音が出ない「オート」「PCM」「ビットストリーム」「Dolby Audio」の違いてなに〜パナソニック ビエラ編〜

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参考

パナソニック ビエラの「オート」「PCM」「ビットストリーム」「Dolby Audio」てなんだろう?て思っている方に向けた記事です。
※対象機種は、LZ/LX/JZ/JX/HZ/HX/GX/GZ/LW1/LW1L/LF1/LF1Lシリーズです。(4Kチューナーが内蔵される前の機種は少し違いますので対象外です)

ソニー ブラビアの方ソニーブラビア編
シャープ アクオスの方シャープ アクオス編
それ以外でサウンドバーの音が出ないと困っている方は下記のサウンドバーから音が出ないトラブル! 接続ミス?設定ミス? 不具合? 解決方法‼︎をご覧ください。

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ビエラ4種の音声出力設定

ビエラの音声設定を開くと「オート」「PCM」「ビットストリーム」「Dolby Audio」と選択する項目が4つありますが下記の様になっています。
ちなみに、この後によく出る単語のマルチチャンネル音声とは3ch以上の音声です。(ステレオは2ch音声、モノラルは1ch音声)

パナソニック公式ページ
ビエラ操作ガイド

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オート

仕様2ch以下はPCMマルチチャンネルは「Dolbyドルビー Digitalデジタル(5.1ch)」(通称「DD」)やAACで出力するモード

テレビ本体音声→サウンドバー

地デジ放送(2ch):PCMに変換して出力 → どんなサウンドバーでも音が出る
地デジ放送(5.1ch):マルチチャンネル音声は「MPEG2-AAC」で出力 → 「MPEG2-AAC」に対応していないサウンドバーだと音が出ない

4K/8K放送(2ch):PCMに変換して出力 → どんなサウンドバーでも音が出る
4K/8K放送(5.1ch):マルチチャンネルは「DD」で出力 → 「DD」に対応していないサウンドバーだと音が出ない

その他

テレビ音声 → 光デジタルケーブル → サウンドバー
・2ch以下は「PCM」で出力 → どんなサウンドバーでも音が出る
・マルチチャンネルの地デジBS/CS放送波は「MPEG2-AAC」で出力 → 「MPEG2-AAC」に対応していないと音が出ない
・4K放送は「DD」で出力 → 「DD」に対応していないと音が出ない

ゲーム機など → HDMI入力 → テレビスピーカー
・ドルビーオーディオは「ドルビーオーディオ」で再生
・それ以外は「PCM」で再生

ゲーム機など → HDMI(ARC) → サウンドバー
・入力信号によって自動で信号を切換えて出力 → 出力されたフォーマットに対応していないと音が出ない

どんなサウンドバーにおすすめ?

主にエントリークラスや海外メーカー
「MPEG-2 AAC」や「MPEG-4 AAC」に対応していないサウンドバーは、この設定を選択。
エントリークラスでも「DD」に対応しているサウンドバーは多いので無難なモードです。
但し、地デジ/BS/CSなどの5.1ch放送は「MPEG-2 AAC」が対応していないと音声が出ない欠点があります。

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PCM

仕様なんでもかんでもPCMで出力するモード

テレビ本体音声→サウンドバー

地デジ放送(2ch):PCMに変換して出力 → どんなサウンドバーでも音が出る
地デジ放送(5.1ch):PCMに変換して出力⇨どんなサウンドバーでも音が出る

4K/8K放送(2ch):PCMに変換して出力⇨どんなサウンドバーでも音が出る
4K/8K放送(5.1ch):PCMに変換して出力⇨どんなサウンドバーでも音が出る

その他

光デジタルケーブル → サウンドバー:PCMで出力 → どんなサウンドバーでも音が出る
HDMI入力 → テレビスピーカー:PCMで再生 → どんなサウンドバーでも音が出る
HDMI入力 → サウンドバー:PCMで出力 → どんなサウンドバーでも音が出る

どんなサウンドバーにおすすめ?

激安サウンドバーや面倒くさがり屋さん
すべての音声をPCMに変換して出力するので、どんなサウンドバーでも音が出ます
音声フォーマットが何も対応していない激安サウンドバーや音声切り替えをしたくない方は、この設定を選択。
また、音が出ないトラブルや音声の不具合が出た際に、音が出るのか不具合は出るのか、などテストする際にも使用します。

注意点
「PCM」は、デコード処理をテレビ側で行い、ダウンミックスしてサウンドバーに出力(テレビの仕様により異なりますが5.1ch音声が2chにダウンミックス)されます。
劣化の程は音源により違いますし、身体スペックも人それぞれなので全く変化を感じない場合もよくあります。(音源しだいなので元から2chの放送波とかならPCMでも変化は感じ難いです)

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ビットストリーム(パススルー)

仕様そのまま出力するモード

テレビ本体音声→サウンドバー

地デジ放送(2ch):そのまま出力 →「 MPEG-2 AAC」に対応していないサウンドバーだと音が出ない
地デジ放送(5.1ch):そのまま出力 →「 MPEG-2 AAC」に対応していないサウンドバーだと音が出ない

4K/8K放送(2ch):そのまま出力 →「 MPEG-4 AAC」に対応していないサウンドバーだと音が出ない
4K/8K放送(5.1ch):そのまま出力 →「 MPEG-4 AAC」に対応していないサウンドバーだと音が出ない

その他

光デジタルケーブル → サウンドバー
・放送波がAACのときは「AAC」で出力 → 「AAC」に対応していないと音が出ない
・ドルビーフォーマットは「ドルビーフォーマット」で出力 → 「ドルビーオーディオ」に対応していないと音が出ない
・AAC、ドルビーフォーマット以外は「PCM」で出力 → どんなサウンドバーでも音が出る
※ 字幕放送は非対応(必要な場合はPCMに設定)
※ データ放送の効果音非対応(必要な場合はPCMに設定)

HDMI入力 → テレビスピーカー
・ドルビーフォーマットは「ドルビーフォーマット」で再生
・それ以外は「PCM」で再生

HDMI入力 → サウンドバー
パススルーでそのまま出力 → 出力されたフォーマットに対応していなければ音が出ない

どんなサウンドバーにおすすめ?

日本メーカーのミドルクラス以上
「MPEG-2 AAC」「 MPEG-4 AAC」対応のサウンドバー(主に日本メーカーのミドルクラス以上)は、この設定を選択。

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Dolby Audio

仕様:なんでもかんでも「Dolby Digital(通称DD)」または「Dolby Digital Plus(通称DD+)」で出力するモード

テレビ本体音声→サウンドバー

地デジ放送(2ch):MPEG2-AAC を「DD」または「DD+(2.0ch)」に変換して出力→ DD」または「DD+(2.0ch)」に対応していないと音が出ない
地デジ放送(5.1ch):MPEG2-AAC を「DD」または「DD+(5.1ch)」に変換して出力→ DD」または「DD+(2.0ch)」に対応していないと音が出ない

4K/8K放送(2ch):MPEG2-AAC を「DD」または「DD+(2.0ch)」に変換して出力→ DD」または「DD+(5.1ch)」に対応していないと音が出ない
4K/8K放送(5.1ch):MPEG2-AAC を「DD」または「DD+(5.1ch)」に変換して出力→ DD」または「DD+(5.1ch)」に対応していないと音が出ない

その他

光デジタルケーブル→サウンドバー
・AACフォーマット、ドルビーフォーマットは「ドルビーオーディオ」で出力 → DD」または「DD+(2.0ch)」に対応していないと音が出ない
・AACフォーマット、ドルビーフォーマット以外は「PCM」で出力 → どんなサウンドバーでも音が出る

HDMI入力→テレビスピーカー
・ドルビーフォーマットは「ドルビーオーディオ」で再生
・それ以外は「PCM」で再生

HDMI入力→サウンドバー
・ドルビーフォーマットはトランスコードで出力(単にトランスコードと言われても定義が曖昧で具体的にどうなるかは明記なし)

どんなサウンドバーにおすすめ?

DDに対応しているけどAACには対応していない海外メーカーや日本のエントリークラス
「MPEG-2 AAC」や「MPEG-4 AAC」に対応していないサウンドバーだけど、PCMだと味気ないと感じている方向けのモード。
※ 「MPEG-2 AAC」や「MPEG-4 AAC」に対応していないサウンドバーは多いですが「DD」は激安サウンドバー以外は大概対応しています。

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まとめ

より良い音質やサラウンド感で視聴したい方は、なるべく上位の設定を選ぶとよいです。
序列をつけると下記の様になります。

序列1位 ビットストリーム
序列2位 オート
序列2位 Dolby Audio
序列4位 PCM

注意点
サウンドバーが全ての音声フォーマットに対応、もしくは「Dolby Digital」「Dolby Digital Plus」に対応していれば音が出なくなる事はないです。
それ以外は、PCM設定にしないと音声が出ない事があります。
サウンドバーが気になる方は下記の4記事からお好きなサウンドバーをお選びください。

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おすすめのサウンドバー

ハイエンドサウンドバー:¥100,000〜¥1,000,000
海外ブランドのハイエンドサウンドバーで対応音声フォーマットが完璧なのはJBLくらいしかないです。
ハイエンドサウンドバーが気になる方は下記の視聴してみてよかった音質重視のおすすめ市場最響ハイエンドサウンドバー

ミドルクラスサウンドバー:¥40,000〜¥69,800
各社のミドルクラスで対応音声フォーマットが完璧なのはソニーくらいでが、DTSはBDソフトなどを見ない方ならあまり困らないのでデノンやポークオーディオもおすすめです。
各社のミドルクラスサウンドバーが気になる方は下記の視聴してみてよかったおすすめの市場最響ミドルクラスサウンドバー

ミドルクラスサウンドバー:¥30,000以内
各社のエントリークラスの対応音声フォーマットはソニーも含めて脆弱です。
各社のエントリークラスサウンドバーが気になる方は視聴してみて良かったおすすめのコスパ最強‼︎市場最響エントリークラスサウンドバー

ソニーのサウンドバー:¥10,000〜¥390,000
ソニーのミドルクラス以上なら対応音声フォーマットは完璧です。
ソニーのサウンドバーが気になる方は下記の記事ソニーのサウンドバーおすすめ紹介‼︎

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音声設定項目

サウンドバーから音が出ない場合は、下記の設定を変更する事で改善される事があります

音声出力設定
「メニューボタン」→「設定」→「音声調整」→「デジタル音声出力」→「オート/PCM/ビットストリーム/ Dolby Audio」の中から選択
音が出ない場合は、とりあえず「PCM」に設定

モード1
接続機器との互換性優先モード
モード2で具合がわるいときに使用するモードで、サウンドバー不具合が解消される事もあります

モード2
4K映像対応モード(初期設定時)
問題がない限りこちらを使用

音声出力設定をシアターに設定
「ビエラリンク」→「音声を切り換える」→「シアター」を選択

ビエラリンクをオンに設定
「メニュー」→「設定」→「機器設定」→「ビエラリンク(HDMI)設定」→「ビエラリンク」→「オン」を選択

接続機器の設定
BDレコーダーなどは音声出力を「リニアPCM」に設定
ビエラは「HDMI音声入力設定」を「デジタル」または「HDMI」に設定
※ 「リニアPCM」サンプリング周波数48kHz/44.1kHz/32kHzに対応

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ARCとeARCの違い

ARCとeARCでは、伝送できるフォーマットが違います。
より良いフォーマットで接続するならeARCなんですが、バグが多く不安定で音が出ない時折途切れるなど多くのトラブルを抱えています。
そのため安定度を取るならARCの方がマシです。マシというだけで不具合が無いわけではないです。

ARC接続機器
パナソニックでは詳細を公表していないので不明ですが、ARCとは最高192kHz/24bitのLPCM(リニアPCM/ステレオ)または、各種5.1chフォーマット(Dolby Digital/DTS/MPEG-2 AAC)に限られるに限られる規格です。

eARC接続機器
eARCとは、同帯域幅が最大37Mbpsに拡張された事により、最大192kHz/24bitの非圧縮フォーマットリニアPCM5.1chおよび7.1ch音声のほか、可逆圧縮フォーマットである「Dolby True HD」「DTS HD-Master Audio」「Dolby Atmos」「DTS:X」なども伝送できる様にした規格です。

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おすすめ記事

HDMI接続トラブル頭の音が欠ける、音が出ないなどの対処方①

HDMI接続は繋いだ機器同士が確認作業「ネゴシエーション」を行います。
これによりメーカー名、機種名、対応解像度、音声フォーマットなど色々と分かり最適な接続が行える様になっています。

ですが「ネゴシエーション」をミスをする事も多いです。通常は抜差しだけで改善されますが改善されない場合はリセットを行う必要がありあます。

また、質の高いHDMIケーブルや相性のよいHDMIケーブルに変えると改善される事が多いす。

ARC(eARC)接続だと頭の音が欠ける、調子が悪い、映らないなどの不具合で困っている方は以下の方法を試してみると改善するかもしれません。

・HDMIケーブルの抜き差し(しっかりと奥まで入れる(ほんの少し浮いているだけでも不具合が出る))
・HDMIリセットをする(方法は下記を参照)
・HDMIを上質なケーブルに交換する

上質なHDMI

HDMIリセット手順
① 電源を切る(①と②の順序は流派により入れ替わりあり)
テレビ、サウンドバーに付いているケーブルを全て抜く(電源ケーブルやFire TVも含む全て)
そのまま5〜10分ほど放置(数分放置する事でリセットされます)
④ ケーブルを繋ぐ(成功しているかテストするのに最低限だけ繋ぐ)
⑤ 電源を入れてテスト(成功していれば全てケーブルを繋ぐ、失敗していれば数回おなじ様に試す)

上記の全てを試してダメなら光デジタルケーブル接続にするしかないです。
光デジタルですと電源連動やボリューム調整ができないからいやだというだけならできる方法もありますので後ほど『対処方②』紹介します。

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おすすめ記事

HDMI接続トラブル頭の音が欠ける、音が出ないなどの対処方②

HDMI接続トラブルが改善されない頭の音が欠けるのが許せない場合の対処方法は光デジタルケーブルで改善できます。
光デジタルですと電源連動やボリューム調整ができないからいやだというだけならHDMI&光デジタルのW接続で対処できます。(ARCが登場する前の旧人類が行なって来た方法と同じ)
音声は光デジタル、コントロールはHDMIで行われます。
ただし、機器によっては上手く動作しない場合もありますのでご注意ください。

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その他ビエラ対応状況

・ARC対応:2010年以降→対応機種はこちら
・eARC対応:2020年以降
 2020年:HZ2000、HZ1800、HZ1000シリーズ
 2021年:JZ2000、JZ1000、JX950、JX900、JX850、JX750シリーズ、43LF1
 2022年:LZ2000、LZ1800、LZ1000、LX950、LX900、LX800シリーズ、55LW1/LW1L、43LF1L

・4K対応は、2013年のWT600シリーズを皮切りに翌年からは上位機種は4K対応となる。そして4Kチューナー内蔵は、2019年発売のGシリーズからです。

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