『SM7dB』は通常69,800円ほど、『SM7B』は、59,800円ほどですが共にAmazonで安くなっていたので思わず記事を書いてしまいました。(価格は常に変動するので安い時にご購入下さい)
SHUREのSM7シリーズて本当に音質が良いです。あの深みや豊かさ、温かみのある音質はSM7シリーズでないとだせないですしノイズの少なさも素晴らしいです。
それが、こんなに安く買えるのかと伝えたかったので記事にしてみたのがきっかけでしたが、それが変化してSM7シリーズの良さを知ってもらおうという記事になりました。
先ずは、ダイナミックマイクとコンデンサーどちらが良いのか?それぞれの特徴は?から始めたいと思います。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクどちらがよい?
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いはトランスデューサーです。
トランスデューサーとは音を電気信号に変換するメカニズムのことでマイクの核となる部分。それにより下記の違いが発生します。
ダイナミックマイク | コンデンサーマイク | |
---|---|---|
価格 | お安め | お高め |
感度 | 低い 感度-50~-60dBくらい | 高い 感度-30~40dBくらい |
ノイズ・ハウリング | 発生しにくい | 発生しやすい |
音質メリット | 音が割れにくく大音量に対応 | 感度が高く、高音域まで正確に収録できる |
電源 | 不要 | 必要 |
耐久性 | 丈夫で湿度や高温、衝撃にも強い | 繊細で湿度や衝撃に弱い |
用途 | 全般 | 防音の整ったスタジオ収録やレコーディング |
サイズ | 小さくしにくい | 小さくできる |
最高のナレーション用マイクが欲しいけど何を買ったらいいのか分からないと悩んでいる方が多いですがSHUREの『SM7シリーズ』がおすすめです‼
マイク選びでダイナミックマイクとコンデンサーマイクどちらがよいのかと言うと音質は繊細な音も拾えるコンデンサーマイクの方がよいのですが、感度が良すぎて周囲のノイズを拾いまくるために環境を整えないとダメです。
家庭で環境を整えるのは難しくエアコンを切らないとノイズになるので夏は暑く冬は寒い、防音対策をしないと都会では車の騒音、田舎では虫とかカエルの音がノイズになり、部屋の反響音(エコー)対策もしないといけないなど色々と大変です。
編集作業をしていると非常によく分かりますがノイズ対策はとても重要です。どのくらい大事かを説明するために先ずは、よい声を届けたい場合に重要な要素を挙げていくと下記の順位になります。
1位:声
2位:環境対策(防音・反響)
3位:マイク
4位:オーディオインターフェイス
5位:ケーブル
1位は声です。身も蓋もないですがボイトレするのが費用対効果が1番高いです。凡人が100万円のマイクを使うより、イケボが1万円のマイクを使った方が遥かに素晴らしいです。
そして、2位は環境対策です。マイクと思っている方が多いですが実は環境を整えた方が効果的です。
3位はマイクです。機材にお金をかけるならマイクが費用対効果が1番高いです。
2位に環境対策が入るほどに大事ですが、一般家庭では完璧な防音対策は難しいので周囲の音を拾いにくいダイナミックマイクがおすすめです。
コンデンサーマイクはレコーディングスタジオ用です。それ以外の環境ではダイナミックマイクが活躍します。
それとコンデンサーマイクて湿度管理とかもしてあげないといけないので、本当は付けっぱなしもよくないので手がかかりますが、ダイナミックマイクはその辺は気にしないで使えて楽ちんな面でもおすすめです。
ユーチューバーさんが、コンデンサーマイクを勧めていたりしますが、防音対策をしっかり整えている方以外は、ダイナミックマイクがおすすめです!
すでにコンデンサーマイクを使っている方もダイナミックマイクに変えて編集をしてみると良さが分かりますので試してみるのをおすすめします。
そしてダイナミックマイクのおすすめが『SM7シリーズ』なんです。
感度を十分に上げられる高性能なオーディオインターフェイスやプリアンプをお持ちの方は『SM7B』、持っていない方は『SM7dB』がおすすめです。
ダイナミックマイクの注意点
おすすめのダイナミックマイクですが注意点が1つあります。
それは、口とマイクの距離です。ダイナミックマイクは感度が低いので近くないとカスカスな音質になってしまいます。
そのため、距離を離して使いたい方には向いていないです。かと言って防音対策もできていない環境でコンデンサーマイクも向いていないです。
この様な場合の正解は、ピンマイクやガンマイクです。(ただし、ダイナミックマイクに比べると音質は落ちます)
表情を伝えやすくするためにマイクは邪魔と思っている方も多くそれは正解だと思います。
ですが、イケメンがサングラスを外した瞬間に黄色い声援が飛ぶように、普段はマイクで見えにくくする、隠す美学というのもあります。
顔面むき出し配信も良いですが、マイクで少し隠すのも良いと思います。マイクが手前にあることで小顔効果が生まれ、口もとを隠すことでイケメン度も上がり、音質もよくなりますので画面にマイクが映っても良いと思います。
口もとに置くのならダイナミックマイクがベストです。そして、最高の音質、深みや豊かさ、温かみのある音質を届ける事ができるダイナミックマイクがSM7シリーズです。
単一指向性のマイクは口元に近づけると近接効果で低音が強調されます。
声に深みが増しますが、声を濁らせることもありますので自分の声質にあった距離間を掴むのが大事です。
SM7シリーズとMV7シリーズ ラインアップ
自分に合った最高のナレーションマイクを手に入れるためにSHUREのSM7シリーズとMV7シリーズのラインアップを紹介!
新旧入り乱れ、それぞれが型番だったり名称や略称だったりネット特有の誤記が混じってラインアップが分かりにくいので纏めてみました。
型番 | ーー商品写真ーー | グレード | カラー | 接続 | 感度 | 発売 | マイク重量 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SM7dB | プロフェッショナル ハイエンド | ブラック | XLR | -59dB -41dB -31dB | 2023年 9月 | 837g | SM7Bのプリアンプ内蔵タイプ | |
SM7B | プロフェッショナル ハイエンド | チャコールグレー | XLR | -59dB | 2001年 | 765g | ||
NEW! MV7+-K-J MV7+-W-J | スタンダード | ブラック ホワイト | XLR USB-C | XLR:-55dB USB:-33dB | 2024年 4月 ホワイトは6月 | 573.5g | ||
NEW! MV7+-K-BNDL-J | スタンダード | ブラック | XLR USB-C | XLR:-55dB USB:-33dB | 2024年 6月 | 573.5g | MV7+とGator社デスクトップスタンドのセット | |
MV7-K-J MV7-S-J MV7-W-J | スタンダード | ブラック シルバー ホワイト | XLR Micro-B USB | XLR:-55dB USB:-47dB | 2020年11月 生産完了 | 550g | ホワイトは2022年8月にAmazonで数量限定発売された特別バージョン | |
MV7-K-BNDL-J | スタンダード | ブラック | XLR Micro-B USB | XLR:-55dB USB:-47dB | 2021年 7月 生産完了 | 550g | MV7とManfrottoの専用ミニ三脚付のセット | |
MV7X-J | スタンダード | ブラック | XLR | -55dB | 2021年10月 | 550g | MV7のXLR接続専用にして価格を抑えたモデルで下位互換ではないです。 | |
NEW! MV6-J | エントリー | ブラック | USB-C | -34.7dB | 2024年 9月 | 1287g (スタンド込み) | ||
NEW! SM4-K-J | ブラック | XLR | -38 db | 2024年8月 | 463 g | ※コンデンサーマイク 「SM4-K-KIT-J」はショックマウントとポップフィルターが付属しマイクポーチがソフトシェル・キャリングケースにUPしているセット商品 |
SM7BとSM7dBの違い
SM7BとSM7dBの違いをプリアンプだけだと思っている方が多いですが、それだけではなく下記の通りの違いがあります。
SM7B | SM7dB | |
---|---|---|
価格 | 高い | もっと高い |
プリアンプ | ー | プリアンプ内蔵 |
感度 | -59dB | -59dB, -41dB, -31dB |
ポップ・フィルタ | 長め | もっと長め |
背面スイッチ | 専用工具が必要 | 必要なし |
本体カラー | ブラック | より濃いブラック |
ポップガードカラー | チャコールグレー | ブラック |
重量 | 765g | 837g |
価格は「SM7B」の方が安いですが、約60dB以上のクリーンなゲインを提供できるオーディオインターフェイスが必要です。十分に上げられないオーディオインターフェイスの場合は別途プリアンプが必要なのでご注意ください。
そして、十分に上げられないオーディオインターフェイスでも使用できる様にプリアンプを内蔵したのが「SM7dB」です。
ちなみに私は、部品数の少なさからくる耐久性と軽さで「SM7B」を選ぼうとしましたが、背面スイッチを手軽にいじれるのと色の好みで「SM7dB」を選びました。
SM7 おすすめポイント
・音質:これに尽きます。あの深みや豊かさ、温かみのある音質はSM7シリーズでないとだせないですしノイズの少なさも素晴らしいです。
・ポップガード:しっかりしたウインドスクリーンに覆われていますので要らないです
・ショックアブソーバー:ショックアブソーバーが内蔵されていますので基本的に要らないです
・歴史:マイケルジャクソンを始め様々な著名人が使用してきたレジェンドマイクを自分の手にする尊さ
・保証:ちょっと長めの2年保証
SM7 いまいちポイントと注意点
・価格:他メーカー商品と比較すると高いですが庶民でも買える価格です。そしてポップガードやショックマウントを別途購入しなくても十分に使えますし2年保証なのを考慮して、更に音質もプラスして考えると高くないと思います。
・感度が低い:
・ダイナミックマイクて感度が低いですが特にSM7は感度が低いのでプリアンプが必要
・ダイナミックマイクなので口元で収録しないとまともな音にならない
・重量:通常のマイクより重いので、しっかりしたマイクスタンドでないと下がってきます
・注意点:XLR接続のみなのでオーディオインターフェイスが必要
・修理窓口:修理窓口は下記の様になりますので持込やすい店舗やしっかりした店舗での購入をおすすめします。Shure公式案内ページ
・一般店舗、Amazonマーケットプレイス、業務で使用している方 ➡ 販売店に連絡
・Amazon、楽天Shure公式ストア、Appleストア ➡ ログインまたはアカウントの作成し修理リクエストを送信※
※Amazon(マーケットプレイスは除く)、楽天Shure公式ストアで購入し初期不良(商品到着後30日以内)の場合はAmazon、楽天が直接保証対応
SM7B付属品
・スイッチカバープレート
・近接用ウインドスクリーン(A7WS)
SM7dB付属品
・近接用ウインドスクリーン
・3/8スレッドネジアダプター
・別途必要な機材:キャノンケーブルやマイクスタンド、オーディオインターフェイス、ヘッドホンが別途必要です。
SM7シリーズとMV7シリーズの選び方
機材が整っている方(感度十分に上げらるインターフェイス)で最高のナレーションマイクが欲しい方向け
① SM7B:XLR接続 ◀本記事でオススメしているマイク
機材が整っていない(感度をそれほど上げられないインターフェイス)けど最高のナレーションマイクが欲しい方向け
② SM7dB:XLR接続 ◀本記事でオススメしているマイク
SM7が欲しいけどスマホやパソコンに直接繋げたい方向けのマイク
・新型MV7+シリーズ:USB / XLR接続
③ MV7+-K-J(ブラック)発売日:4月10日
④ MV7+-W-J(ホワイト)発売日:6月
⑤ MV7+-K-BNDL-J(ブラック・デスクトップスタンド付)発売日:6月
MV7+の前モデルでよいので予算を抑えたい方向け購入するなら楽天公式店を先ずはチェック!他はボッタクリ価格の店が売れ残っているくらいで市場在庫が少ないです。
・旧型MV7シリーズ :USB / XLR接続
⑥ MV7-K-J :ブラック◀生産完了
⑦ MV7-S-J:シルバー◀生産完了
⑧ MV7-W-J:ホワイト (限定カラー)◀生産完了
⑨ MV7-K-BNDL-J:「MV7-K-J」のManfrottoの専用ミニ三脚付セット◀生産完了
MV7シリーズで1番お安いのが欲しい方向け
⑩ MV7X-J:XLR接続
MV7のXLR接続専用にして価格を抑えたモデルで下位互換ではないです
MV7をエントリーモデルにしてお安く
・新型エントリーモデル:USB接続
⑪ MV6-J
③MV7+-K-J(ブラック)
④MV7+-W-J(ホワイト)
⑤MV7+-K-BNDL-J(ブラック・デスクトップスタンド付)
⑥MV7-K-J :ブラック◀生産完了
⑦MV7-S-J:シルバー◀生産完了
⑧MV7-W-J:ホワイト◀生産完了
先ずは、楽天公式店をチェック!他はボッタクリ価格の店が売れ残っているくらいで市場在庫が少ないです。
⑨MV7-K-BNDL-J:「MV7-K-J」のManfrottoの専用ミニ三脚付セット◀生産完了
Shure(シュア)SM7の歴史
Shure(シュア)は、アメリカのイリノイ州シカゴで1925年に創業された老舗音響メーカー。
そのShureから1966年に発売された『SM5』を基に改良され1973年に発売されたのが『SM7』。マイケル・ジャクソンがスリラーの録音で使用した話が有名です。
ちなみにSMはスタジオマイクの略から命名されています。
そして時は流れ2001年に改良され発売されたのが『SM7B』です。
インターネットでゲーム配信や動画コンテンツ作成で使用される様になったのをきっかけに世界中で使われるようになり多くの方に知られる様になりました。
なぜ配信者達が『SM7B』を選んだかというと多くのラジオ局やテレビスタジオで使用されていたのを真似たからです。
そして使ってみると豊かで深みがあり艶やかな音質の虜になり手放せなくなってしまうからです。
コンデンサーマイクが適していない環境下でのナレーション収録なら『SM7B』が最高です。
ただし、感度が低いので、感度をしっかり上げられるインターフェイスかプリアンプを使わないと1万円のマイクにも負けてしまう結果になります。
プリアンプを付ければ音質はどちらも同じなので環境が整っている方なら『SM7B』。環境が整っていない方にはプリアンプが内蔵されている『SM7dB』がおすすめです。
私が使用している機材
値段が変動するのであれですが安かったらおすすめです‼
マイク SM7dB:最高のナレーションマイクが欲しかったので購入しました
オーディオインターフェイス AG08‐W:音質ではなく機能で選びました。配信向けのオーディオインターフェイスを探している方におすすめです。
とてもよくできていますが、不満点はフェーダーが驚きの軽さでおもちゃみたいです。
マイクスタンド Elgato Wave Mic Arm LP:重量級のSM7dBでも下がってくることがないです。下からマイクをセットするので視界の妨げになりにくいのでゲーム配信などの使用におすすめです。
マイクスタンド Elgato Wave Mic Arm:重量級のSM7dBでも下がってくることがないです。上からマイクを吊るすスタイルでの使用におすすめです。
マイクスタンド VIJIM LS25: Elgatoは高いので安く抑えたい方におすすめ。重量級のSM7dBでも下がってくることがないです。上からマイクを吊るすスタイルでの使用におすすめです。
マイクスタンド 見た目で購入したくなりましたが垂れてくるというレビューが多いので検討中です
マイクケーブル EC05-B:お金はかけたくないけど品質には拘りたいので選びました。癖もなく最高に素直で巻やすいです。この価格帯ならNo.1です!
ヘッドホンMDR-CD900ST:20年以上前に購入したので皮がボロボロですがいまだに使用しています。
耳が痛くなりやすかったり音も良いというわけではないですが、これでよい音にできたら合格というのと雰囲気で愛用しています。
なお、音楽鑑賞するのには全く向いていませんのでモニタリング用です。
2024年秋の新作アニメを紹介!
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