『DHT-S316』は2018年10月にデノンから発売された2.1chエントリークラスサウンドバー。
中音域と高音域にそれぞれ専用のドライバーユニットを搭載した2ウェイ4スピーカーのサウンドバーと独立したワイヤレス・サブウーハーによって迫力のシアターサウンドを実現。
中高音はDHT-S200シリーズの方が解像度が高く伸びやかですが、サブウーファーがもたらす低音と相乗効果によるトータル音質は『DHT-S316』の方がよく3万以下の部では、対応音声フォーマットの少なさに目をつぶれば音質的には1番のおすすめです。
Dolby Atmosが非対応なので敬遠されがちですが、ハイエンドモデルでなければ対応していても実際はあまり意味がないです。
Dolby Atmosで上から音が聞こえたり、包み込まれる様な音質とかは幻想です。
その様な体験をするには、イネーブルドスピーカー、リアスピーカーなんかがないと体験できません。
それと、現状そもそも配信サービスに対応作品が少なく、吹き替えだと対応作品もなく原音のみの対応、対応作品も派手なアクション映画ならともかく地味な作品だとアトモス感なんて感じません。
ただ単にアトモスで収録しただけの作品が多いので、あまり意味はないのでそんなに気にする事ではないです。
『DHT-S316』はDolby DigitalとDTS Digital Surroundには対応していますので十分です。
トータル音質とコスパで選ぶなら『DHT-S316』。
それ以外の部分は総じてS200系がおすすめです。中高音の音質や対応音声フォーマット、Bluetooth規格やHDMI入力端子など色々敵わないです。
デノンサウンドバー ラインアップ表
機種名 | ーー商品写真ーー | 発売年 | スタイル | 拡張 | スピーカー 構成 | スピーカー 詳細 | 状態表示 | Dolby Atmos | DTS:X | MPEG-4 AAC (8K/4K放送) | MPEG-2 AAC (地D/BS/CS) | Bluetooth 対応コーデック | HDMI 入力/出力 | パススルー | 無線 LAN | 有線 LAN | Amazon | 楽天市場 | Yahoo! | サイズ(幅x高さx奥行) | 消費電力 | 備考 | |
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DENON HOME SOUND BAR 550 | 2021年 4月 | 1ユニット | サブウーファー リアスピーカー | 2.1ch | ・19 mm ツイーター x 2 ・55 mm ミッドバス x 4 ・50 x 90 mm パッシブラジエーター x 3 | LED ランプ | Dolby Atmos | DTS:X | MPEG-4 AAC | MPEG-2 AAC | Ver.5.4 SBC | 30m (Class 1) | 1/1 | 4K/60fps | Wi-Fi 5 | 有線 LAN | Amazon | 楽天 | Yahoo | ・幅650 x 高さ75 x 奥行120 mm(3.5 kg) ・29.5型パネルサイズほど | 50W | ||
DHT-S517 | 2022年 1月 | 2ユニット | ー | 3.1.2ch (ワイヤレス SW) | ・フロントL/R:25mm PEIドーム・ツイーター×2 ・フロントL/R:120mm×40mmミッドレンジ×2 ・センター:25mmフルレンジ・アルミニウムドライバー ・Dolby AtmosイネーブルドL/R:66mm×2 ・サブウーハー:150mmウーハー(バスレフ型) | LED ランプ | Dolby Atmos | ー | MPEG-4 AAC | MPEG-2 AAC | Ver.5.0 SBC | 10m (Class 2) | 1/1 | 4K/60fps | ー | ー | Amazon | 楽天 | Yahoo | ・SB:幅1,050 × 高さ60 × 奥行95mm(2.5kg) ・SW:幅172 × 高さ370 × 奥行290mm(4.3kg) ・幅は48型パネルサイズほど | SB:40W SW:40W | ||
DHT-S316 | 2018年 10月 | 2ユニット | ー | 2.1ch (ワイヤレス SW) | 2ウェイ4スピーカー+サブウーハー 詳細非公開 | LED ランプ | ー | ー | ー | ー | Ver.4.2 SBC | 10m (Class 2) | 0/1 | ー | ー | ー | Amazon | 楽天 | Yahoo | ・SB:幅900 × 高さ54 × 奥行83 mm (1.8kg) ・SW:幅171 × 高さ342 × 奥行318 mm (5.2kg) ・幅は41型パネルサイズほど | SB:40W SW:40W | ||
DHT-S218 | 2024年 5月 | 1ユニット | 市販のアンプ内蔵SW | 2.1ch (内蔵SW) | ・25mm ツイーター ×2 ・45mm×90mm 楕円形ミッドレンジ ×2 ・75mm サブウーハー ×2 | LED ランプ | Dolby Atmos | ー | MPEG-4 AAC | MPEG-2 AAC | Ver.5.3 SBC / LC3 マルチポイント対応 | 10m (Class 2) | 1/1 | 4K/60fps VRR ALLM | ー | ー | Amazon | 楽天 | Yahoo | ・幅890 x 高さ67 x 奥行120 mm (3.6 kg) ・幅は40.5型パネルサイズほど | 40W | ||
DHT-S217 | 2022年 5月 | 1ユニット | 市販のアンプ内蔵SW | 2.1ch (内蔵SW) | ・25mm ツイーター ×2 ・45mm×90mm 楕円形ミッドレンジ ×2 ・75mm サブウーハー ×2 | LED ランプ | Dolby Atmos | ー | MPEG-4 AAC | MPEG-2 AAC | Ver.5.0 SBC | 10m (Class 2) | 1/1 | 4K/60fps | ー | ー | Amazon | 楽天 | Yahoo | ・幅890 x 高さ67 x 奥行120 mm (3.6 kg) ・幅は40.5型パネルサイズほど | 40W | ||
DHT-S216 | 2019年 12月 | 1ユニット | 市販のアンプ内蔵SW | 2.1ch (内蔵SW) | ・25mm ツイーター ×2 ・45mm×90mm 楕円形ミッドレンジ ×2 ・75mm サブウーハー ×2 | LED ランプ | ー | ー | ー | ー | Ver.4.2 SBC | 10m (Class 2) | 1/1 | 4K/60fps | ー | ー | Amazon | 楽天 | Yahoo | ・幅890 x 高さ66 x 奥行120 mm (3.5 kg) ・幅は40.5型パネルサイズほど | 40W |
デノンサウンドバー 価格比較
サイズ感
・サウンドバー:幅900 × 高さ54 × 奥行83 mm (1.8kg)
幅900mm:41型パネルサイズ906mmほど
高さ54mm:名刺の短辺55mmほど
奥行83mm:クレジットカードの長辺86mmほど
・サブウーハー:幅171 × 高さ342 × 奥行318 mm (5.2kg)
幅171mm:うなぎパイのおおよその長さ170mmほど
高さ342mm:うなぎパイ2本のおおよその長さ340mmほど
奥行318mm:レコード(LP)ジャケットの一片315mmほど
サウンドバーの幅は『ONE PIECE』チョッパー90cmと同じです
おすすめポイント
・価格:もっと安いモデルは世の中に多くありますが、音質を考慮するとこちらの方がコスパがよく満足度が高いです。
・音質:旧モデルなので音質が劣るのでしょ?と思っている方が多いですが、確かに中高音はDHT-S200シリーズの方が解像度が高く伸びやかですが、サブウーファーがもたらす低音と相乗効果によるトータル音質は『DHT-S316』の方がよく3万以下の部では、対応音声フォーマットの少なさに目をつぶれば音質的には1番のおすすめです。
・音声モード:Movie、Music、Night、ダイアログエンハンサー(LOW/MED/HIGH)対応 ※Pureモード非対応
・Bluetooth:スマホの音楽を飛ばせます
・付属品:安くてもしっかりHDMIケーブル、光デジタルケーブル、壁掛け用スペーサー、壁掛け用テンプレートが付属されているので余計な出費がかかりません。
Amazonレビュー(140件以上)⇨すべてのレビューを参照します
いまいちポイント
・音質:この価格帯なら随一の音質ですがミドルクラスと比べると当然ですが見劣りします
・ピュアモード非対応:デノンの売りである原音をストレートに再生するPureモード非対応
・対応音声フォーマット:
・Dolby Atmos非対応:ストリーミングサービスで使われているDolby Atmos非対応
・MPEG2-AAC、MPEG4-AAC非対応:放送波だとテレビの設定によっては音が出ない場合もある(テレビ設定をPCMにすればでます)
・Wi-Fi非対応:
・ストリーミングサービス:Wi-Fi非対応なので直接ストリーミングサービスに繋げられないのでBluetooth経由になる
・AIスピーカー非対応:Wi-Fi非対応なので当然ながら非対応
・Bluetoothコーデック
・コーデックがSBCのみ
・バージョンが4.2なので環境によっては安定性に違いがでるかも?
・HDMI端子数:HDMI端子が1つしかないのでゲーム機を直接繋げられません。そのため、テレビとゲーム機の相性が悪い場合に対処できない。
・状態表示:ランプなので分かりにくい
・ファブリック生地:メタルパンチングと比べると掃除がしにくいのと対ニャンコ戦の耐久値が低い
・IRリピータ非対応:DHT-S216の高さは54mmで一般的なサウンドバーより低いです。
名刺の短辺55mmほどの高さなので必要とされる方は少ないかもですが、テレビの受光部が隠れても操作できるIRリピーターは非搭載です。
・壁掛けに不向き:壁掛け用スペーサーとテンプレートが付属されていてよいですが、端子が斜めではなく直角に差すタイプなので壁と干渉しやすいです。それと環境にもよりますが低音の質が変化するので注意が必要です。
一方、テレビ台に設置するのなら直角に差すタイプなのでケーブル処理が楽で適しています。
・保証が悪い:
・保証期間内でも出張料がかかる
・保証期間内でも送料は自己負担
・修理や相談のフリーダイヤルなし
・受付時間が少し短い
・土日祝日休み
・メールの問い合わせフォームあり、チャット相談なし
・メーカー公式ページ
・お客様相談センター電話混雑状況
総評
デノン『DHT-S316 』を購入する理由は値段に対する音質です。
とうぜん映画やゲームにもよいですが、純粋な音楽鑑賞に向かないサウンドバーしかもエントリクラスではありますがその中では優れた音楽再生能力です。
付属のワイヤレスサブウーファーがもたらす低音により中高音も際立つのでトータルの音質は、この価格帯では最も優れています。
ただし、2018年発売のモデルですので全体的にひと昔前の規格や仕様になっているのがいまいちです。
・デノンの売りである原音をストレートに再生するPureモード非対応
・対応音声フォーマット(Dolby Atmos、MPEG2-AAC、MPEG4-AAC非対応)
・Bluetoothバージョン4.2
本来、比べるなら「S517」ですが、価格的には「S200シリーズ」になります。
その「S200シリーズ」と比べてみると低音とトータルの音質以外は選ぶ理由がないです。ですが、それ故に安く購入できるのが「S316」のよいところです。
S316を選ぶ理由:サブウーファーがもたらす低音とトータルの音質、サウンドバーの長さは1cm長いですが奥行と高さがないのでスリム
S200シリーズを選ぶ理由:中高音の伸びや解像度、HDMI入力、原音をストレートに再生するPureモード※、BluetoothコーデックLC3(LE Audio)マルチポイント対応(S218のみ対応)
※ Pureモードとは
原音をストレートに再生するPureモードは、お砂糖を一切入れないフレッシュジュースの様なものです。
一方、他メーカーも似たような名称のモードがあったりしますが、非公開なので一切手を加えていないのか分かりません。そのため、少しお砂糖を加えて飲みやすくしたジュースなのかもしれません。
手を加えた方が良い様に思う方が多いですが、音楽を聴く際に広がりがあってダイナミックな音質だから好きという方もいれば、広げて薄まってしまっているのを好まない方もいます。
これは、好みの問題ですし聞く音楽によっても違います。
それを選べるのがデノンの良いところです。
詳細
ブランド:DENON(デノン)
機種名:DHT-S316
タイプ:2ユニット(2.1ch)
拡張オプション:ーー
発売日:2018年10月
メーカー価格:¥36,080
スピーカー構成:
最大同時出力:非公開
接続端子:HDMI(ARC)/ 光デジタル / アナログAUX(3.5mmステレオミニジャック) / USB(サービス用)
対応音声フォーマット:Dolby Digital、DTS Digital Surround、AAC、リニアPCM(ステレオ)
Wi-Fi:ーー
ワイヤレス通信距離:10m(Class 2)
Bluetoothバージョン:4.2(A2DP(1.3)/AVRCP(1.6))
Bluetoothコーデック:SBC
音声アシスタント:ーー
アプリ:ーー
視聴モード:ムービー / ミュージック / ナイト / ダイアログ・エンハンサー
カラー:ブラック
サイズ:
・サウンドバー:幅900 × 高さ54 × 奥行83 mm (1.8kg)
・サブウーハー:幅171 × 高さ342 × 奥行318 mm (5.2kg)
消費電力:
・サウンドバー:通常時:40 W / 通常スタンバイ:0.3W / Bluetoothスタンバイ:1.6 W
・サブウーハー:通常時:40 W 通常スタンバイ:0.26W / Bluetoothスタンバイ:1.1W
保証期間:1年
付属品:かんたんスタートガイド、リモコン、単4 形乾電池、HDMI ケーブル(1.5m)、光デジタルケーブル(1.8m)、電源コード×2、壁掛け用テンプレート、壁掛け用スペーサー×2
DHT-S316商品ホームページ
WEBマニュアル
説明書ダウンロード
おすすめのアンプ内蔵サブウーファー【コスパ重視】
デノン『DHT-S216』は、市販のアンプ内蔵サブウーファーと接続できます。価格重視なら下記3点がおすすめです。
安くて1番人気だけどクロスオーバー周波数調整とオートスタンバイがないヤマハ、音質はよいけど大きいソニー、コンパクトだけどチョイと高いフォステックスといった感じです。
詳しい紹介は、下記の『コスパ重視のおすすめ!アンプ内蔵サブウーファー‼』をご覧ください。
アンプ内蔵サブウーファー比較表
型番 | 商品画像 | エンクロージャー 方式 | スピーカーユニット | 再生周波数帯域 | クロスオーバー 周波数調整 | 実用最大出力 | 入力端子 | 消費電力 | サランネット | 外形寸法(幅×高さ×奥行) | 質量 | オート スタンバイ | カラー | 備考 |
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ヤマハ NS-SW050 | バスレフ | 200mmコーン型 | 28Hz~200Hz | ー | 50W | RCAピンジャック | 30W | 付属 | 幅291×高さ292×奥行341mm (8.5kg) 寸法図 | 8.5kg | ー | ブラック ウォルナット | 商品ホームページ | |
ソニー SA-CS9 | バスレフ | 250mmコーン型 | 28Hz~200Hz | 50Hz~200Hz | 115W | RCAピンジャック | 70W (ST時0.5W) | 付属 | 幅295x高さ345x奥行400mm (11.5Kg) | 11.5Kg | 〇 | ブラック | 商品ホームページ | |
フォステクス PM-SUBmini2 | 密閉型 | 130mmウーハー | 40Hz〜150Hz | 60Hz〜150Hz | 50W | RCAピンジャック☓2 | 約15W (ST時0.5W以下) | ー | 幅200×高さ185×奥行233mm (3.6kg) | 3.6kg | 〇 | ブラック | フォスター電機株式会社は、1949年に東京の渋谷で創業された老舗音響メーカー。 現在の本社所在地は東京都昭島市です。 商品ホームページ |
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